ビーエル小説

□ただ…
1ページ/1ページ

「謙也君、ええですか?」

ベッドに追い込まれ、押し倒されて聞かれた。

嫌や言うたらやめてくれるんか?と言ってやりたかったが、今日はなんや気分が暗い?

何も言わないのを肯定ととったのか光は服の中に手を入れてくる。

「どうしたんすか?謙也君?大人しくて…なんやキモい。」

このヤロ!いっぺんどついたろか!
と思うもののなんやだるくてしゃべる気にならへんかった。


「謙也さん…?…嫌やったらちゃんと言うてくださいよ?」

そう言って俺の髪を撫でる光がなんだかすごく愛しく見えたから

その手を自分の手と絡ませて光の手の甲に口付けた。
「謙也さん…なんや今日はやけに可愛ええ…」

光の手が俺の手を握ったまま頬に触れた。
ゆっくりと顔が近づいて唇が重なる。

「ん…あ…」
短く深いキスを繰り返す。
啄むような感じで、口を閉じることができないくらいのリズムで。

「謙也…」

名前を呼ばれてからだが跳ねた。

それを光が笑うもんやから握ったままの手につめをたてた。

「すんまへんね。つい可愛いくて。」
そう言って瞼にキスを落とす。



服を脱がされて一糸纏わぬすがたにされた。

「光…あかん、優しくせんといてっ…」

胸の飾りを舐められただけで腰が揺れた。

「そないな事言われたら、めちゃくちゃ…優しくしたなりました。」

なんでやねん!このドSほんま…

「んぁっ!」

いきなり自身に触れられてなにも考えられんくなった。

「あっ、ふっ…やぁ…ひかっ」

上下に扱かれて先から先走りがもれる。

いつもより丁寧に扱われただただ光が愛しく思えてならんかった。

「謙也…好きや。」

耳元で囁かれからだが熱くなるんがわかった。

「ひかっ…もっ…入、れて」
まだ慣らしてもいない蕾に光が宛がわれ、ゆっくりと押し入ってくる。

「んぁ、はぁ…あぁ、あっああ」


「いつもより感じとるんですか?俺ん事すごい締め付けてるん分かります?」

光は余裕ありげな顔で余裕なさげに囁いてくるもんやから、光の顔に手をのばした。

その手に気付いた光が俺の手を掴んで自分の頬に当てた。

触れた頬は、いつもより熱くて息が乱れているのがわかる。

「はぁっ…光…の…好きにしてええからっ…光でいっぱいにしたって。」

一瞬微笑み
すぐに奥まで貫かれた。

部屋に響く水音や肌のぶつかる音が激しくなるにつれてなんだか光が愛しくて愛しくてしかたなくなった。
何度も果てて何度も抱かれて、気づいたら気を失っていた。

夢の中でも何度も光に抱かれた…


まぁ、要するに…光不足やったちゅー話や。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ