雛見沢決戦編


□漆
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本宅に戻って少しすると、今にも泣き出してしまいそうな羽入と満足そうな顔をした梨花。了平とランボも戻り、沙都子、赤坂がやって来た。



どうやら一段落したらしい。
沙都子がこっそり話を聞いていたことを、ボクは知っていた。

別宅で待っているように、了平とランボに沙都子を頼んだが2人に沙都子を止められないとわかっていた。








「……………それで、仕返しのつもりなのですか」



「蒼唯が何のことを言っているのか、ぼくにはさっぱりわからないのですよ♪」








ボクの目の前には真っ赤なご飯。
『極辛きむち』の炒飯……………

おそらく羽入とボクへの嫌がらせ。というか、仕返しだ。










『あぅあぅ!!聞いてくださいなのですよ!梨花が、梨花が僕の穀倉のシュークリームを………!!』



「さぁ、ご飯にしましょうなのです♪綱吉達も一緒に食べましょうですよ」



『あぅあぅあぅあぅあぅ〜!!!!』








あ、悪どい……………
さすが我が部の狸。



幼いランボには普通の炒飯を沙都子が用意していた。
綱吉は顔を赤くしながらも『極辛きむち』の炒飯を口に運んでいた。








「蒼唯さんや綱吉さん達も知ってらしたんですのね」



「黙っててすまんかった!」



「俺達は蒼唯や、梨花達の力になるために雛見沢に来たんだ」








了平と武の言葉に、沙都子は怒っているとは少し違う表情を浮かべていた。

この場で1人蚊帳の外だったことは不服に感じている。それは確かだ。
それでも、梨花が話さなかったこと、ボク達が話せなかったことを納得もしてくれている。








「ところで蒼唯ちゃん。君は5年前、自分も死ぬことになると私に言ったね」




「……………言ったよ」



「それは、女王感染者である梨花ちゃんが殺されて村人と共にという意味かい?それとも別の意味があったのか、私は今疑問に感じている」








そういえば、まだ話してなかった。

ボクの体に流れる血、天覇家のことを。
鷹野がボクにこだわりを感じるのは、家系のことなのだろう。















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