罪滅しの物語
□弍拾伍
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◇過去◇
終わってしまった世界
過ぎ去ってしまった時間。
無くなってしまった世界。
失われた想い。
いなくなった人々。
始まりとも言える出来事……………
いや、物語はもっと前から始まっていた。
それは、ただの章の一頁目に過ぎない。
少女は助けを求めた。
異なる地から来た彼に助けを求めた。
少女は崩壊を望んだ。
異なる世界から来た彼に願いを伝えた。
少女達は、運命に翻弄される。
繰り返される運命、理不尽に納得すること出来ない運命、決められ運命に。
何度も、何度も何度も、変えるための努力を行ってきたのに。
それは神の悪戯か。
はたまた、ヒトの描いたシナリオか。
ヒトの仕業だというのならば。
それは一体、誰の描いたシナリオなのか。
誰の都合で描かれた運命だというのか。
それは本来、別の物語だった。
……………別の【世界】だった。
その世界は『暇潰しの物語』
犬飼大臣の息子の誘拐事件の調査に、東京公安部の赤坂衛が雛見沢にやって来たことから始まる世界。
骸の知る、ひとつの物語。
時は、5年前へと遡る―――――
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