罪滅しの物語


□拾玖
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敵アジトである黒曜ヘルシーランドに足を踏み入れた綱吉達。

入口付近では山本が捨て身の攻撃で、動物の姿へと変わる城島犬に勝利した。








「(俺、また怖くて動けなくて山本に迷惑かけちゃったな………)」



『(綱吉がへこんでいますのです)』










羽入は、その様子を見守っていた。
あまり近づき過ぎると、リボーンから発砲される危険があるので少し離れた場所からだ。








「オメェ等みたいなのに骸さんは倒せねぇからな!顔見る前におっ死ぬびょん!!」



「んだと、砂まくぞコラ!」



「甘いわ隼人」








穴の下から騒いでいる城島犬。
ビアンキはその穴に両手に抱えるくらいの石、いや岩を落とした。





ゴッ!





「キャンッ!!!!」








頭に岩がぶつかったであろう音と、鳴き声に近い叫び声が穴の下から聞こえた。








「ヒクヒクしてるけど、あれも死んだフリかしら」



「(やっぱこのヒト怖ぇ!!)」



『(お、鬼なのです!!容赦や遠慮がないのですよ!!)』










綱吉と羽入が同じようなことを思っていると、リボーンが写真を取り出し、六道骸について話す。

綱吉の表情が恐怖に変わる。
そうして、再び六道骸を目指して歩き始めるのだった。










『(蒼唯………、無事なのですか?)』










羽入は空を見上げた。
まだ、彼女がやって来る気配はしない。

羽入は心配しながらも、ただ綱吉達の後をゆっくりとついて行く。















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