罪滅しの物語


□拾漆
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◇襲撃◇
突然の出来事















朝起きると、布団の上にいた。
いつのまに眠った?
いや、その前にどうやって帰って来た?

ダメだ、思い出せない……………
部屋を見回したが、羽入は今いない。
こっちに来た時にでも聞けばいいかな。





学校へ行く途中また考える。

昨夜………、羽入が見える人間に出逢った気がする。
あれは夢だった?
それとも、本当にあった現実?








「蒼唯ちゃん、おはよう!」



「なに朝からしかめっ面してんのよ」








しかめっ面、してたのかな?








「おはようなのです、京子、花」



「どうしたの?朝から考え事?」



「なんだか昨日の記憶が曖昧で……………
ボクはどうやって家まで帰ったんだろ?」



「アンタね、そんなんで大丈夫なの?今は物騒なんだから、気をつけなさいよ!」








花曰く、ここ最近で学校の風紀委員さんが襲われて怪我をしているらしい。

風紀委員さんは不良が多いらしく、ただの喧嘩らしいけど、怪我したヒトはなんでか歯を抜かれるそうだ。








「歯抜けにされたら大変だよ!」



「アンタらしい心配ね」








学校につくと、違う制服を着た『ふらんすぱん』頭のヒトがたくさんいた。
あれが風紀委員さん。

あれ?
風紀って前にも聞いたような……………、そうだ恭弥だ。



綱吉達が羽入の足音を聞いた日以来、恭弥には逢っていない。
恭弥は歯抜けにされてないといいけど。
まぁ、恭弥は強いから心配しなくても大丈夫かな。








「でも、なんで歯抜けなんだろ」



「うーん、入れ歯でも作るのかな?」








悪趣味だと思う。
痛いことは嫌いだ。





でも本当にどうして?なんで?誰が?何のために?

わからない……………
ただ、はっきりとわかるくらい嫌な予感を感じいた。















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