笑顔のカケラ
□2ヶ月後の世界
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ピ〜ンポ〜ン♪
気の抜けた洋風の音がした。
この部屋の呼鈴の音だ。
ボクは我に返って、玄関の扉を開けた。
「あっ、やっぱり家にいた」
「テメェ、あれほど10代目を待たせるなって言っただろうが!!」
「よっ、おはようなのな」
玄関扉の向こう側には綱吉、隼人、武が
立っていた。
何の話をしているのか、理解が出来ない。ボクは何か約束していたようだけれど、
6月からやって来たばかりのボクにわかるはずがない。
「寝起きで少し頭がボヤボヤだよ。
今日は、何の約束をしてたんだっけ?」
「しっかりして。ほら、早く着替えないとみんな待ってるよ」
「テメェがいねぇとはじまらねぇだろ」
……………ボクは何を約束したんだろ?
頭を抱えたボクに、さらなる驚きの事情が告げられた。
「楽しみだな。雛見沢に行くの」
は・い!!!?
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