祭囃しの物語


□肆
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◇開幕◇
新たにはじまる世界















いつの間にか、カケラの世界。
ボクの記憶の世界に戻って来た。



彼女≠ェ起こしてしまった過ちとは、
大切なヒトを信じられなかったこと。

彼女≠ェ起こしてしまった惨劇とは、
内なるモノに屈してしまったこと。



彼女≠ェ弱かったから起きてしまった
過ちと惨劇。ボクは幾度も繰り返した。
ヒトを信じることが出来ず、ただ見ているだけの傍観者になり繰り返した。

彼女≠ニ同じなんだ。








『でも、貴女は違う。貴女にはこれからの世界が待っている。惨劇を、運命を打ち
破る世界がこれからはじまる』









これからはじまる世界。

ボクは仲間を守られるだろうか?
ボクは仲間の為に戦えるだろうか?










貴女がそれを望むなら

貴女は守ることが出来るでしょう

戦うことが出来るでしょう─────











振り向けば、彼女≠ェ立っていた。

過去のボクであり、ボク自身。
そしてきっと、ボクの御先祖様。








「ボクは戦いたくなんてなかった。
でも、大切なヒト達を傷付ける者とボクは戦わなければならない」





貴女ならきっと大丈夫ですよ

私は貴女の内にいます─────






『私≠ヘ貴女の傍にいる。ずっと、貴女の傍にいる。貴女は一人じゃない』








ボクは、一人じゃない。

彼女≠ェいる。
私≠ェいる。



同じ惨劇を見てきたモノがいる。





負けられない。

繰り返される惨劇、非道な運命、仲間を
傷付ける者……………

ボクは負けない。
守ってみせる、守る為に戦う。















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