二人のオアシス。

□Twin
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「「先生に質問があるんです。」」
「質問とは?」
「真実薬の作り方を教えてください。」
「真実薬だと?」
「はい。」
「何に使うつもりだ?/疑。」
「友達が、悩みを抱えてるんです。僕達が幾ら聞いても、教えてくれません。僕達なら解決してあげられるかもしれないのに。」
「其奴に使うのか?」
「「はい。」」

俺達は交互に話した。
いつものように。
でも、真剣に…。

「良かろう。教えてやるが、悪用はせんようにな。」
「「しません!」」
「では、はじめよう。」

俺達はスネイプに真実薬の作り方を聞いた。
スネイプが作ってるのを真剣に見ながら。

「これで完成だ。分かったかね?」
「はい。」
「ありがとうございました。」
「君達は、悪戯がなければ優秀な生徒なのだな。これだけで、分かってしまうとは。」
「誉め言葉だと思っておきます。」
「フレッド、さっそく作るぞ。」
「あぁ。」
「「失礼しました!」」

さっそく寮に戻って、作った。
少し改良して(笑)

【次の日】

次の日起きて、すぐにロンを捕まえた。

「なんだよ。朝から。」
「ロン。頼みがある。」
「何?」
「これをハリーの朝食の飲み物に混ぜて欲しい。」
「何だい?これは。」
「真実薬さ。」
「何でハリーに真実薬を飲ませるのさ!」
「声がでかい。ハリーの悩みを解決するためだ。」
「でも…。」
「安心しろよ。ちゃんと、改良してあるからさ。」
「改良?」
「魔法薬学の時にしか効かないようにした。」
「あと、スネイプへの気持ちにしか反応しない。素直になる薬だ。」
「そのあとは?」
「ちゃんと、効果は切れるようにしてあるさ。」
「本当に?失敗しない?」
「ロン、俺達を誰だと思ってるんだい?」
「そうさ。俺達は、悪戯の天才ウィーズリー兄弟だぜ?」
「分かった。信じるよ。」
「ちゃんと飲ませろよ。」
「了解。」

さぁて、次はハーマイオニーだ。

「「やぁ!ハーマイオニー。」」
「おはよう。フレッド、ジョージ。」
「麗しのハーマイオニー姫に頼みがあります。」
「まぁ、何かしら?/笑。」
「これを持ってて欲しいのです。」
「これはなぁに?ジョージ。」
「これは、真実薬です。スネイプ用の。」
「どういうこと?」
「ロンに、ハリー用のを渡したんだ。」
「あぁ、そういうこと/笑。」
「さすが、頭の良いハーマイオニー姫/笑。」
「で?これは保険?」
「あぁ。ハリーのは授業終了後、皆が帰り始める頃に効果が出るようにしてある。」
「それに、スネイプ先生があやふやな答えとかをした時に使うのね。」
「その通り。ハーマイオニー、頼むよ。」
「任せておいて。ねぇ?スネイプ先生の答え、予想ついてるんでしょ?/笑。」
「まぁね。」
「スネイプの弱点を探ってやろうと思って、伸び耳を使ったんだ。」
「で?」
「そしたら、スネイプの奴独り言言っててさ。ハリー、すまんって。多分、答案を見ながらだと思う。それだけは聞こえたよ。他にも言ってたけど、聞こえなかった。」
「じゃあ、二人は両想いってことね。」
「そぉさ。」
「二人とも、良いとこあるじゃない。」
「「まぁね。」」

ハリーに対する二人の気持ちに、ハーマイオニーは嬉しくなっていた。
二人を少しでも見直したのだ。

「おはよう。」
「「おはよう。ハリー!」」
「ふたりとも朝から元気だね。」
「「可愛いハリーに朝から会えたからさvV。」」
「可愛いって///。」
「ハリー、朝食に遅れるわよ。」
「ハーマイオニーおはよう。」
「おはよう。ロンは?」
「トイレ行ってる。」
「そぉ。」
「ふたりともお待たせ。」
「遅いよ。ロン。」
「ごめん。」
「じゃあ行きましょ。」
「「うん。」」

何時ものように三人で朝食に行った。
その際にロンは珍しくちゃんと任務を終えた(笑)
カボチャスープに薬を混ぜていた。

「今日の一時間目、薬学だよぉ。やだなぁ。また嫌みのオンパレードだよ/苦笑。」
「あら、言われるようなことをしなければ平気よ。」
「良いよなぁ。優等生わ。」
「ロンが勉強してないだけでしょ。」

二人はいつも通りに会話していた。
こう言うときだけは、ロンは最高の役者になる。

ハーマイオニーはそこにも感心し、益々好きになった。
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