二人のオアシス。

□優しい貴方〜僕だけを見て〜
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僕は気持ちが少し軽くなった。
僕はルーピン先生が居てくれて良かったと心から思った。

その後、僕は魔法薬学と闇の魔術に対する防衛術を教わった。
他は疑問点が無かったから。

「ルーピン先生ありがとう。よく分かったよ。」
「それは良かった。じゃあ、お茶にしようか。」
「うん。」
「はい。ホットココア。」
「ありがとう。」

ルーピン先生は僕の好みを知っていた。
一度、どうして分かるの?って聞いたら、リリーの好物と一緒だからだって言われた。

「あぁ、美味しかった。」
「そう?よかった。」
「じゃあ、寮に戻るよ。」
「送っていくよ。」
「ありがとう。」

ルーピン先生と二人で廊下を歩いた。

「ハリー、悪戯のターゲットがいるよ/笑。」
「本当だ/笑。」

前にはマルフォイと一緒にいるセブルスがいた。
何故か、腹は立たなかった。

相手には僕らが仲良くひそひそ話してるように見えただろう。

僕の父さんの血が、騒ぎだした(笑)

「リーマス、今日は勉強教えてくれてありがとうvV。」
「どういたしまして。ハリーは呑み込みが早いから、教えやすいよ。」
「そぉかな?リーマス、明日も行って良い?」
「良いよ。ハニーデュークスでお菓子一杯買って待ってるね。」
「やったぁ!また、ココア入れてくれる?」
「もちろんさ。」

セブルスは僕達に気付いて、眉間に皺を寄せた。
が、何事もなかったかのように通りすぎだ。

「あれ?行っちゃった。」
「ハリー、効いてるよ。あれはきっと、現実逃避とセブルスのプライドだよ。」
「我慢してるってこと?」
「そぉさ。相手がどれだけ我慢できるか見物だねぇ/笑。」
「楽しそうだね。先生。」
「まぁね。僕だって、セブルスの敵の悪戯仕掛人の一人だからね/笑。」
「父さんの悪友だけあるね/笑。」
「君だって、楽しんでたじゃないか。」
「フフッ。だって、面白いんだもんvV。」
「この調子で、セブルスにどれだけハリーが複雑な思いをしたか分からせてやろう。」
「うん!」

僕は寮に戻って、ロンとハーマイオニーだけには全てを話した。

「そんなの間違ってるわ!」
「言うと思ったよ、ハーマイオニー。僕だって分かってるよ…。」
「分かってるならなんで?」
「だって、不安になったんだ。僕は男だし。逆立ちしたって、女の子には勝てない。セブルスが、他の子に取られちゃうんじゃないかって…怖いんだよ。」
「ハリー…だから試すの?」
「うん…。」
「わかったよ、ハリー。黙ってるし、協力してあげるよ。」
「ロン!駄目よ。友達なら止めなきゃ。」
「ハーマイオニー、ハリーの気持ち分かんないのかい?それに、ルーピン先生だって協力してるんだよ?」
「ルーピン先生は、元悪戯仕掛人よ?」
「僕の母さんも父さんに同じことしたらしいんだよ。」
「そうなの?」
「うん。ハーマイオニー、ルーピン先生はそんな悪戯目的じゃないよ。」
「でも…。」
「ハーマイオニー、君がなんと言おうと僕はハリーに協力するよ。」
「分かったわ…。私も協力するわよ。」
「ありがとう。二人とも。」

僕は二人に感謝した。
良い友を持ったと思いながら。

次の日、何故か1日ずっと特別授業に変わった。
しかも、教師参加型の(汗)
ダンブルドア校長が朝決めたらしい。
朝食の時に言っていた。

食堂を出たとき、ダンブルドア校長に呼ばれた。

「ハリー、面白そうなことをしておるようじゃの/笑。」
「誰に聞いたんですか?」
「聞こえたんじゃ/微笑。」
「ダンブルドア先生。僕…。」
「分かっておる。やりたいようにやりなさい。セブルスを少し位試したとて、バチは当たるまいな。」

ダンブルドア先生は僕にウインクをした。
僕は時々、校長を悪戯好きの神様なんじゃないかと思う。

「わざとですか?教師参加型にしたのは。」
「そうじゃよ。ハリーは今まで我慢しすぎた。こちらでは、英雄などと言われ…マグルの叔父家族にいじめられな。だから、今回はとことんやらせようと思おての。」
「先生…ありがとうございます。」
「リーマスにも言ってあるが、思い切り仲良くするのじゃ。悪戯も少々の事なら目をつぶるからな/笑。」
「わかりました/笑。」
「セブルスもあれで、鈍感なところがあるからの/笑。」
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