二人のオアシス。

□平和な時間
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最後の戦いが終わって、ホグワーツを卒業して…。
僕は今、魔法薬学を後輩達に教えている。

「皆おはよう。」
「「おはようございます。」」
「明日から、夏期休暇だね。今から何して遊ぼうか、考えてる子も多いんじゃないかな?」

ここで言葉を切ると、皆を見回した。
皆、笑顔だ。

「何をしてもいいけど、怪我だけは気を付けてね。あっ、課題だけど…。」

生徒達の空気が落ちた。

「闇の魔術に対する防衛術でたんまりと出てるだろうから、僕は出さないよ/笑。」
「「やった!」」
「ただし!」
「「…。」」
「自分が一番作ってみたかったり、興味のある薬を一つ作って持ってきて。まぁ、裏技は使えるよね/笑。レポートはいらないよ。」

皆が歓喜にわいていた。

「だから、今日はここにある材料で好きな薬を作って良いよ。うまくできたら、それを夏期休暇開け用に出しても良いし/笑。」

皆が一斉に作り出した。

「「ポッター先生。」」
「何だい?ロビンとフッド。」
「「僕達に、真実薬の作り方教えて!」」
「何に使う気だい?」
「「別に、何にも使わないよ。」」
「ふーん。君達、本当にお父さんにそっくりだね/笑。」
ロビンとフッドはフレッドの子供なんだ。
で、双子。
シェリーと同学年だ。

「ポッター先生、何処が親父に似てるって言うの?」
「そうだよ。」
「悪戯好きな所と、息がぴったりなところさ。」
「「…。」」
「言い返せないだろ?三代目悪戯仕掛人の諸君/笑。」
「そこまで知ってるの?」
「あぁ。でも安心して。僕はそこら辺は寛容だから。でも、ミセスノリスとフィルチには見つからないようにしろよ。あっ、そぉだ。君達に良いものをあげよう。」
「「何々?」」
「はい。」

僕は紙を渡した。

「「白紙じゃないか。」」
「これを明日、フレッドに見せて“ハリーから貰ったんだ。”って言ってごらん。ニヤリと笑って、凄いことをしてくれるよ。」
「「分かった。で、真実薬の作り方教えてくれる?」」
「いいよ。でも、悪用はしないようにね。」
「分かってるって。なぁ、ロビン。」
「あぁ、もちろんさフッド。」
「じゃあ、作り方を紙に書くからこの通りに作ってごらん。」
「「はい。」」

僕は作り方を書いた。

「はい。」
「「ありがとう。ポッター先生。」」

僕は去り気なぁく、メッセージを書いた。

“フレッドに応用の仕方を聞いてごらん”って(笑)
他の生徒も作り方を聞きに来たりした。
今日の魔法薬学は二時間だけど、皆早々に終わってしまった。
寮に関係無く生徒が僕の周りに集まる。
女子の方が多いが。

「ポッター先生は夏期休暇中どうすんの?」
「僕かい?家に帰るよ。」
「ふーん。ねぇねぇ?闇の魔術に対する防衛術のスネイプ先生って、ポッター先生の薬学の先生だったんでしょ?」
「そうだよ。今でも聞くことが多いね。」
「怖くない?」
「嫌。怖くないよ。」
「あたし達には怖いのになぁ。」
「怖く見えるかもね。でも、不器用なだけなんだよ。普通に質問してごらん。親身に答えてくれるよ。ただ、グリフィンドールの生徒には嫌味のおまけはつくけど。」
「それが嫌なのよねぇ。」
「あれは、スリザリンとしての決まりみたいなものさ。本心で言ってるわけじゃない。」
「そうかなぁ。」
「うん。」
「あっ、ポッター先生とスネイプ先生に噂あるの知ってる?」
「どんなだい?」

僕が言うと、ちょっと勿体ぶってから一人の女生徒が言った。
「二人は付き合ってて、マグル界のロンドンに二人の家があるって。で、二人が付き合い出したのは、ポッター先生がホグワーツ3年生の時からだから、14年くらい付き合ってるって。」
「随分と事細かな噂だね。噂の出所はロビンとフッドだろ?/笑。」
「「!…。」」
「やっぱり。幾らせしめたんだい?皆から情報料。」
「1ガリオンずつ…です。」
「でも、せしめてなんか。」
「分かってるよ。その情報はフレッドから聞いたんだろ?悪戯グッズの開発料の足しにしろって。」
「「何で分かったの?!」」
「だぁかぁら。僕は、君達のお父さんの弟の親友だよ?君達のやりそうな事は分かるさ。フレッドとジョージもよくやってたからねぇ/笑。」
「「そぉか…。」」
「セブルスなら、グリフィンドールから一人10点づつ減点!とか言うんだろうけど。僕は言わないよ。」
「「どうして?」」
「僕はね、初代悪戯仕掛人の息子だからさ/笑。僕にも、君達と同じような血が混ざってるんだよ/黒笑。」
「「なるほど/笑。」」
「ポッター先生…怖いよ。」
「そうかい?シェリー。たまには、僕だってこういう顔するさ。」
「ねぇねぇ?噂の真相は?」

一人の女生徒が聞いてきた。
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